|
※ジャケットの中の12曲目で、本来は「song
is forever」となるところを「ong is forever」と印刷してしまいました。おわび申し上げます。(キラキラレコード)
|
| アーチスト:Pelikan |
| 品番:KRCL-101 |
税抜定価:2400円 |
発売日:2007/3/21 |
|
| ジャンル:Rock,Pop,
Spiritual |
| 曲目 |
|
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
|
フェイク
song is forever
陰影
デッドオアリブ
天国の星
イメージ
myself
涙
希望の丘
good bye....
|
|
|
|
|
|
| 解説 |
|
「単なる音楽ととらえることなかれ」
〜音楽の精神性を突出させた音楽〜
音楽は、基本的には連続する音符によって構成される音の集まりである。その音をどんな音色にするのか。ある時はピアノであったり、ある時はギターであったり。リズムが欲しい時にはドラムやパーカッション。そうやって配置すべき楽器を選んでいく。既成の楽器では表現出来ないものを、声がボーカルとして担当し、歌となっていく。
だから、基本的に音楽にロックもポップスもない。そんな解説を誰かがしたとしたら、それに素直にうなずけるのだろうか。いや、僕にはそんなことは到底出来ない。ロックとは魂そのものだからだ。ちょっと売れて、ブルジョア感覚になって、金銭トラブルで解散などするバンドを見るにつけ、そこにロックはなくなったと思う。もちろん、その心の弱さもすべて人間そのものなのであり、それを否定するつもりもないが、しかしロックの根底にあるはずの孤高の魂は既に存在しないと感じずにはいられない。
そう、音楽が聴く人の心を揺さぶるのは、そこに魂があるからなのだ。どうでもいい音楽も確かに存在する。何かの主題歌になるから取り合えず作ろうみたいな、そんな楽曲もたくさんある。アマチュアバンドたちの中にもそんな音楽は多い。たいていは、聴く人のことなど欠片も考えることなく、自分が自分がという活動をしているバンドの音楽は往々にしてそういうもので終わっている。
そこには、音楽に対する敬意が欠けているのだと、僕は思う。
Pelikanとは、北海道に住むひとりのミュージシャンである。彼の音楽は、ダークである。決して聴いててウキウキするとか明るくなるとか、そんな性質はない。もしかすると明るく生きている人さえも暗い気持ちにさせるかもしれない。だから普通に幸せに生きている人に向いている音楽ではないと思う。レーベルの人間がいう言葉ではないかもしれないが、Pelikanの音楽は、決して万人に向く音楽ではないのだ。
だがそれは、決して彼の音楽を否定しようとするコメントなどではない。むしろ、彼の音楽は厳密にカテゴライズされた人に対して積極的に勧めるべきものだと思っているのである。
Pelikanは、決して幸福な生き方をしてきたわけではない。その人生の中で、音楽と向き合うことでようやく生きるエネルギーを灯し続けてきたという、極めて純粋なミュージシャンである。厳しい現実と向き合うからこそ、本当に判る幸せや、切なさ。僕は自分がロックを語ったりすることもある中で、彼の音楽に接した時に、果たしてそんなことを語る資格があるのだろうかと思ったりした。僕に何の魂を語る資格があろうかと、そのくらい、彼の音楽に対する態度は苛烈でひたむきなのである。
彼の音楽に、商業音楽としての要件がすべて揃っているとは思わない。完成もしていないし、楽しませようという仕掛けも強くない。だが、その未完成故に、彼の純粋さはそのまま現れていて、だからそこに、実はロックの本質というものがあるのではないかと、僕は思うのである。
僕はロックが好きだ。でもそれは単なるファッションとしてロックを好きで居続けたのではなかったのかと、Pelikanの音楽と対峙する中で疑問を持った。ロックを好きというのは、ロック無しでは生きられないというような状態でなければ言えない言葉なのではないかと、思ったりした。
だから、これを聴こうと思う人にはぜひ覚悟をしてもらいたいと思うのである。あなたはロックが好きなのか? 音楽に正面から向かい合うことができるのか? そして、それは流行とかフィーリングとかとはまったく無縁の状態のところで、苦しみながら音楽を聴く勇気を持っているのかということであり、それを自分で自覚し、覚悟出来ないようなら、Pelikanの音楽はもちろんのこと、ロックの名曲たちを聴く資格もないし、聴いてみたところでその価値など1%さえも理解などできないのではないだろうか。
キラキラレコード、大島栄二
|
|
|