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「長い邂逅の果てに掴んだ原点」
〜ロックだ! こんなロックを待っていたんだ!〜
WILD FLOWeRSのリリースまでには随分紆余曲折があった。それはここでいちいち解説すべきことではないが、アーチストというものの難しさ、何事もスムーズには行かないものだということを改めて考えさせられたのである。具体的内容を書かずに理解してもらうのは難しいのかもしれないが、正直言って、もうこのバンドのリリースは難しいだろうと思ったことも1度や2度ではない。
その理由がどこにあったのか。僕が勝手に思うに、それは彼らの純粋性なのだろうと思う。大人の知恵としては「そこはもうちょっと上手く立ち回ればいいんじゃない?」という場面もあったのだ。だが、どうしても許せない、納得のいかないことは納得するまで頑張ってみる。たとえそれが回り道につながるんだと判っていてもだ。そんなところが、彼らにはあった。
彼らの音楽はというと、ロックである。けっして流行りを追ったりしない、ある意味古い、しかしどちらかというとそれは王道のロックを奏でている。王道のロックをやるから、女子供にはピンと来ないかもしれない。男だって、チャラチャラしたやつらに解るものかと思う。そう考えると、最初からマーケットは小さいのかもしれない。だが、チャラチャラしない男と、彼らのことを理解出来る大人の女に通用すればそれでいいじゃないかとも思うのだ。
古い話になるが、キラキラレコードを立ち上げて最初に押したバンドはサウスサイドママというバンドだった。年間70本ものライブをするため、ほとんど年中ツアーに出ていた。彼らの音楽がやはりこういう王道のロックだった。それからキラキラレコードでは多くのバンドやミュージシャンたちとつきあってきた。ジャンルも非情に幅広い。売れたという点では、テクノポップや癒し系女性シンガーなどのCDにも力を入れてきた。しかし、そんな中でもロックを忘れたことは1度もないのだ。しかしながら、ロックをやりたくてもそういう音を出しているバンドとの出会いがなければ、レーベルの気持ちだけでリリースすることなんて出来ない。人工的に作ることのできるアイドルポップならともかく、王道のロックなんて、パフォーマンスするミュージシャンの魂がなければ成立しない。思えば、そういう存在との出会いに欠けていたと思う。いってみれば忘れていたのかもしれない。世の中に溢れている音楽を聴いても、そういう存在は実はそうそういない。ストイックにロックをやるということが、実は現代では難しいことになってしまっているのかもしれないとさえ思う。
だから、僕は今回のリリースがとても嬉しいのだ。レーベル発足当時のロックな自分に、原点に戻れたような気がする。こういう音楽はいつの時代にも変わらずに通用するのだということを、声を大にして言いたい紀持ちで一杯だ。個人的なオススメは4曲目の「Shine」。聴いていて泣ける。だがそういう力強いバラードだけではなく、ノリのいいナンバーの「問題児」やアルバムタイトルにもなっている「Revolution」なんかも最高だ。聴いて欲しい。僕のこの小さな文章がどのくらい力になれるのかはまったく判らないけれど、ひとりでも少しでも、このアルバムを聴いてもらえる足しになるのなら、レーベルプロデューサー名利に尽きるというものである。
キラキラレコード、大島栄二
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