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アーチスト:レレエモア
品番:KRCL-109 税抜定価:2000円 発売日:2007/9/21
ジャンル:ネオ渋谷系ポップ

曲目
01.
02.
03.
04.
It's lovely lucky sunny day
Balance
Strawberry talk
I love tomorrow

05.
06.
07.
08.

Boyfriend
Daydream
イトシイキズナ
Balance(Reprise)

解説

「軽やかでしっとりとした歌」
  〜フレンチポップでもあり、ネオ渋谷系でもあり〜

 レレエモア。ボーカル、ミイとのつきあいはそれなりに長い。日々多くのバンドたちとの出会いがあるのだが、彼女との出会いはその中でもちょっと変わった感じだった。
 まだキラキラカフェを運営していた頃、彼女が組んでいたユニットで「ライブをやらせてくれ」と言ってきた。まだカフェライブというものを定期的に行なったりはしていない頃で、少々の戸惑いはあったものの、彼女たちの勢いに押されてという形で、そのライブは実現したのだった。
 今そのユニットは解散し、基本的にはミイのソロプロジェクトともいっていいこのレレエモアがスタートしたわけだが、レレエモアとしての活動歴はそれほど長いわけでもないのに、彼女は今、ネオ渋谷系ムーブメントの中でも歌姫的なポジションを確立しようとしている。それはいってみれば、彼女の持つ意志の強さが、周囲を徐々に徐々にではあるが、着実に巻き込んでいっているということなのだろう。こういう行動力といったものは、音楽に何の関係があるんだろうと思う人もいるかもしれない。だが、僕は敢えてそこを強調したい。行動力は非常に重要なポイントであると。なぜなら、どんなにいい曲があっても、部屋で1人で鼻歌として歌っているだけでは誰の耳にも届かないのである。まず一歩外に出て、そして人前で歌おうという行動があって初めて人に届くのだ。もちろんそれだけではなく、ライブハウスに「出演させてくれ」という交渉をすることも、ストリートで歌うことも、すべてが行動力である。それなしには、誰も耳を向けてはくれないのだ。
 そういう行動が出来るかどうか。それは一体何に拠るのか。個人個人の社交的な性格も一つの要因ではある。しかし、僕はそれだけでは出来るものではないと思っている。じゃあなにが大きな要因なのか。それは、本人がどれだけ自分の音楽を信じているかということなのだ。その音楽に可能性はあるのか? そんなことは誰にも判らない。もしも失敗したらすべての努力は水の泡だ。音楽業界の場合、実際そうなることの方が確率は高いのだ。だが、信じる。その気持ちの強さがなければ努力なんて出来ないし、行動力も出てきやしないのである。
 それは結局、リスナーにとっても大きなポイントとなるに違いない。リスナーは他の音楽を捨ててその音楽を買うのだ。それも一種の賭けである。その時に、ミュージシャン自身が信じることの出来ない音楽に賭けるなんて、そんな馬鹿馬鹿しいことはない。だからキラキラレコードではそういう本気の部分を非常に重要視しているし、そのことが、結局はリスナーへの誠実さということになるのではないかと考えているのである。
 そういった観点からすると、レレエモアはまさにオススメと言っていいだろう。
 と、こんなことを書いていると、なにかレレエモアがモーレツ営業マンのような、何か押しの強い音楽をやっているように思われるかもしれないが、それは完全な誤解である。冒頭にも書いたように、フレンチポップであり、ネオ渋谷系なのである。今回収録された8曲(1曲はバージョン違いなので、実質的には7曲)はレレエモアのすべてをわかってもらえるように、ジャンル的には比較的幅広い内容になっているが、そのどれもに統一された柱のようなものがある。それは、「軽やかでしっとり」ということ。テンポのいい曲も、ちょっとバラードのような静かめな曲も、いずれも軽やかでしっとりとしている。聴いていて非常に心地よい歌なのである。
 こういう歌を歌う人が、実は芯が強いとはとても思えないと、リスナーの皆さんは思うだろう。それは決して間違いではない。綺麗な花にはそれを支える強い根や茎があるように、彼女の強さというのは、本当に見せる聴かせる部分をより良くするために備わった本質の一部なのだと思う。僕らのようなスタッフはその強い部分とも直接関わる必要が有るし、それは一つの特典でもあるのだが、リスナーの皆さんには、強さを根底に持っているからこそ実現出来る果実のような歌を、じっくりと楽しんでもらえればそれでいいのだと思う。


キラキラレコード、大島栄二