アーチスト
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アーチスト:ドゥードゥルmaster
品番:KRCL-115 税抜定価:2400円 発売日:2008/3/31
ジャンル:ポップロック

曲目
01.
02.
03.
04.
05.
マーチ
雨の日のお留守番
青空
メリー君は羊 
月と公園

06.
07.
08.
09.
10.
わすれな草の歌
さっちゃん
フラミンゴの恋 
じゃんけんぽん
もらいあくび
解説

「心が晴れやかになります」
  〜メジャー感を持った自由サウンド〜

 出会いは2007年の秋。デモ音源が送られてきた。既にキラキラレコードからデビューしているバンドの知合いだったということでデモを送ってくれたらしいのだが、聴いてみて、ファンになった。
 インディーズレーベルの仕事をしていると、音楽をどうしても商材と見てしまう。良くないことだが、これは売れるのだろうか、改善すべきところはどこなんだろうか、アーチストとの距離感はどうなんだろうか。そんなことばかり考えてしまう。それは仕方ないことかもしれない。なぜなら僕らは常にバックヤードの側に立って、アーチストの後ろから世界を見なければならないのだから。そういう視点で初めて、アーチストと同じものを見ることができる。将来に向かっていろいろな話をしていく上では必要な基盤だ。
 だが、そういう視点に立つことでどうしても忘れがちになるのがリスナーの視点だ。業界の都合で世に送りだすアーチストをリスナーがすべて受け入れてくれるはずはない。だからリスナーの視点を忘れないようにと考える日々なのだが、それでもどうしてもズレが生じてしまうのはある意味仕方ないことなのかもしれない。
 しかし、時々そういうズレを修正させてくれる存在が現れるものだ。つまり、見た瞬間にファンになってしまうアーチスト。20年以上前に単なる音楽好きな兄ちゃんだった僕は日々ライブハウスに出没しては、掘り出し物のバンドはいないかと思っていた。それもまだ無名のバンド。既に有名なバンドにはときめきも少ない。まだ誰も知らない価値との出会いが貴重だったし、貴重な出会いというのはそうそうあるものではない。だから、出会った時の喜びはひとしおなのだ。
 キラキラレコードを始めて、たんなる兄ちゃんのバンド探しよりも専門的になり、いろいろな無名の才能とたくさん出会うようになってきた。しかしそれはときめきとかではなく、発掘なのである。まだまだ形になっていない状態のもの。植物でいえば種とか苗みたいなものを、やがてくる花や実を想像しながら探すようなもの。そうやって種や苗を探している時にいきなり花や実と遭遇してしまったとしたら。僕にとってはそれがこのドゥードゥルmasterだったのである。
 
 音楽的には晴れやかサウンド。いや、そんなジャンルはないのだが、晴れやかという言葉がまさに相応しいと思う。もちろんレパートリーにはいろいろな曲調があり、能天気に元気さを強調したりしているわけではない。バラードもあり、実は切なく心に染み入る感情こそ彼らの本領だといえる。しかし、そんな切な系の楽曲であっても、聴き終わった時に心に広がるのは何故か晴れやかなものなのだ。その理由がなんなのかは正直よく判らないのだが、重くなるだけのバラードなどとはまったく違う、晴れやかになるバラード。希望を感じさせるポップソング。子供のような素直さと、混じり気のない明るさ。そしてちょっとだけダークなものも持ち合わせた切なさ。こういったものの合計が、結局は彼らの楽曲が晴れやかな気分にさせてくれるのだろう。


キラキラレコード、大島栄二